成年後見制度の
よくある質問と回答

成年後見人になると本人の介護をする義務があるのですか？

成年後見人は本人の介護をするのではなく、介護が必要な時に介護サービスの手配や契約を結んだりする事です。財産も管理しますので介護サービスの費用がまかなえるか等の判断と方針を決定します。

成年後見人が本人の不動産を勝手に売却する事はできますか？

本人の入院や治療代・施設へ入居などの費用のため、不動産を売却する必要がある場合は家庭裁判所の許可が必要です。

本人の不利益になる行為や投機をしてはいけません。

本人の収入は後見人の口座で管理してもいいのですか？

混在しないよう成年後見人と本人の口座は必ず別々に管理して下さい。

本人の口座がない場合は「成年後見人名義」の口座を開設して下さい。

成年後見人がいると本人はお金を使うことは出来なくなるのですか？

成年後見人は本人が一人で取り交わした契約や大きな買い物しても取り消すことができます。

しかし日用品の買い物など日常生活の範囲内の事は自分で行えます。

高齢者の親の面倒を見ただけなのに兄弟から財産を使っていると誤解されるのですが？

成年後見制度が必要な高齢者の管理を自分で行っている場合、周りの親族から疑いをかけられる時もあると思います。その場合はきちんと「成年後見制度」を利用し、財産の管理をきちんとする事でそういった疑いがなくなります。

逆に親族の誰かが使い込んでいる場合も「成年後見制度」を利用して不正な利用を防ぐことをお勧めします。